2016(平成28)年東京大学ロースクール 受験感想 - ほのぼのと司法試験に挑戦

2016(平成28)年東京大学ロースクール 受験感想

法科大学院(LS)入試
11 /20 2016


 2016(平成28)年11月20日東京大学法科大学院(以下、東大LS)の受験をしてきました。その感想です。以下、平成28年度の受験体験になりますので、今度変更になる可能性があります。受験の際には、当該年度の資料をご確認ください。

 当日の受験場の天気は、雨でしたので、非常に寒かったです。電車も混んでいて化粧水の塊のような人もいたので大変でした。

 私が受験したのは、既習者試験です。未修者試験と同日開催ですので、どちらかしか受験できません。出願の地点でどちらを受験するか決定する必要があります。

 試験は、民事系(民法、商法、民事訴訟法)、刑事系(刑法、刑事訴訟法)、公法系(憲法、行政法)で分けられ、3教科それぞれ70分の試験時間となっています。全て論文形式で六法が貸与されます。貸与されたのは、ポケット六法 平成29年版です。試験は、この順番で行われましたが、毎年受験科目の順番は変更になっているような気がします。

 論文解答用紙は、1枚配られ、1行30マスで表面40行、裏面40行です。解答用紙は1枚で、民事系でいえば民法、商法、民事訴訟法のすべての解答をします。油断していると、解答用紙が足りなくなるので、その点を考慮する必要があります。特に、刑法について、細分化して答案を書く癖がある人は、注意が必要です。

 下書き用紙なるものが配られましたが、私は使っていませんし、使う暇なないでしょう。下書き用紙は回収しないので、メモ用紙や図を描くために使用してもいいでしょう。とはいえ、問題冊子に十分な余白があるので、私は、下書き用紙を全く使いませんでした。

 特に民事系は、1教科を20分強で解く必要があるので、時間管理が非常にシビアです。また、過去には手形法も出題されたことがあるらしいので、民事系は鬼門となっています。ただ、今年はそこまで時間的に難しいと感じませんでした。今年の内容は、物権、合併、二重起訴禁止です。

 今年の刑事系は、自招侵害と誤想過剰防衛を組み合わせた刑法と、刑事訴訟法328条の問題で、刑事訴訟法判例百選 第9版のNO.90事件と関連した刑訴の問題でした。

 今年の公法は、地方自治について広く問う問題で、受験生は面食らっていたと思います。今年は、憲法、行政法とはっきりと区別できる問題ではなかったと思います。

 なお、東大の過去問はHP等で公開されず、過去問を販売しているので、いまのところ、これ以上問題について詳しく書くつもりはありません。憲法については、著作権性が肯定しづらいですが、それも含めて。


 他の受験生についてきょろきょろと観察すると、試験前、伊藤塾の論文ナビゲートテキスト(私は持っていないので、正式な呼び名は知りませんが、おそらく正しいと思います。)や、辰巳の趣旨・規範ハンドブック を見ている人が多かったです。意外だったのは、判例百選を試験前に読んでいる人がぼちぼちいたことですね。周りの人が使っているペンは、大抵の人がジェットストリーム でした。


 訴訟法については、後悔が残る試験でした。落ちるとしたら、ここが致命傷になっていると思います。公法は、ほとんどの受験生ができていなかったと思うので、ここでは差が付かないでしょう。ただ、他の受験生次第では、差をつけることができる問題だったので、できれば加点が欲しいです。住民自治、団体自治に触れたことがどこまで評価されるのかが、勝敗を分けると思います。

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水刀

2017年4月、LSに入学しました。