2016年慶應法科大学院(LS)受験について - ほのぼのと司法試験に挑戦

2016年慶應法科大学院(LS)受験について

法科大学院(LS)入試
09 /25 2016

 9月3日に慶應LSを受験し合格しましたので、その体験、感想を書こうと思います。

 試験会場がかなり大きな会場で一部屋に200人以上がいました。大学受験では珍しくない光景ですが、中央、早稲田LSを受けず中小規模のLSを受けていた私にとっては、驚きの光景でした。まあ、受験人数を調べれば事前に分かることでしたが…

 試験は、論文形式のみで、過去には独自の短答試験を課したり、法学検定の法学既習者試験の受検を必須としていましたが、今年度(2016年受験)は、短答もなく、既習者試験は任意のものとなりました。面接もありません。

 六法は貸与されるので、持っていく必要はありません。貸与された六法は第一法規の法科大学院試験六法です。

 一番伝えたいことは、論文試験の解答用紙は、表面が1頁、2頁で、裏面が3頁、4頁となっています(予備論文とほぼ同じ形式)。しかし、大抵の受験生が表面か裏面の3頁前半で答案を終えているということです。試験時間的にも内容的にも2~3頁で答案が完成するので、紙面が足りなくなる心配は不要ですし、逆に分量が足りないのではないかという不安も必要ありません。

 さて、試験の内容です。
(1)憲法
 登山に際して登山者の氏名、登山の予定等を知事に届出なければならないと定める条例が、憲法13条からを導き出だされる「登山する自由」に対して合憲であるかの判断と、届出をしないで登山をし、迷子になって巡回中の職員に助けられた者が、過料5万円を上限とする罰則により5万円の処分を受けたことが比例原則に反しないかを聞いてきました。
 登山する自由というマニアックな内容だったので、かなりの人が面食らったと思います。合否は、比例原則(処分違憲)に触れられるか、基本的なことが書けているのかというところだったと思います。なお、私は、プライバシーについては触れませんでした。
(2)刑法
 問題を要約すると、強姦事件が発生したと勘違いした甲が、Bを防衛する意思で、Aを殴り、その弾みでBも傷害を負った。救急車が到着したが、受け入れ先の病院が輸送拒否を立て続けにしたために、他県の病院に搬送したが、Aが亡くなった。なお、すぐに搬送していれば助かったかもしれない。というものです。
 主要な論点は、具体的事実の錯誤(もしかしたら抽象的事実の錯誤かもしれません。)、誤想防衛、因果関係の判断の3点で、さらに前2者の「故意」が構成要件的故意と責任故意であるという故意の体系の理解ができているか、論理矛盾していないかということを聞いている試験でした。
 私が基本書としている基本刑法でほぼすべての論点に対応できたので、自信が付いた問題でもあります。

 2016年慶應法科大学院(LS)受験について その2 (民法、商法)に続きます。

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水刀

2017年4月、LSに入学しました。