刑事訴訟法改正90条について - ほのぼのと司法試験に挑戦

刑事訴訟法改正90条について

刑事訴訟法
10 /24 2016

 改正刑事訴訟法90条の紹介と簡単な解説です。

 改正前の刑事訴訟法90条は、

 「裁判所は、適当と認めるときは、職権で保釈を許すことができる。」

 とされていましたが、改正90条では、

 「裁判所は、保釈された場合に被告人が逃亡し又は罪証を隠滅するおそれの程度のほか、身体の拘束の継続により被告人が受ける健康上、経済上、社会生活上又は防御の準備上の不利益の程度その他の事情を考慮し、適当と認めるときは、職権で保釈を許すことができる。」

 とされ、考慮事情の明確化が図られることになりました。

 正確にはこれからの判例の蓄積を待つしかありませんが、「経済上」については、自分の会社が倒産の危機に陥る可能性があることが想定されますし、また、「社会生活上」でいえば、資格試験など人生の岐路になりうる事情などが例として挙げられるでしょう。

 *2016年5月24日に「刑事訴訟法等の一部を改正する法律」は成立し、当該記事の部分は、2016年6月23日に施行されました。


 平成27年の予備試験論文の刑事実務で出題されたような気が…。
 既に知っている人は多いのかもしれませんが、私は最近になって知ったので、記事にして紹介します。役に立った等のコメントを頂けるとブログ運営の励みになりますので、一行でもコメントをいただけると嬉しいです。


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水刀

2017年4月、LSに入学しました。