2017年(平成29年)法科大学院入試についての概論 - ほのぼのと司法試験に挑戦

2017年(平成29年)法科大学院入試についての概論

法科大学院(LS)入試
09 /24 2016

 私は、既習者(2年間コース)しか受験していませんので、既習者についての説明になります。ただ、未修者についてもスケジュール的に大きな差はないでしょう。なお、2016年の受験体験をもとに作成した記事です。実際に受験する際には、変更になっている可能性がありますから、各種試験の受験要項等をご確認ください。

第1 スケジュール
一、適性試験 (4月~6月)
 現在(2016年)において法科大学院のほとんどが適性試験を義務付け、さらに適性試験の点数が下位15パーセント以下の場合は法科大学院の受験を受け付けないという態度をとっています。この適性試験は、年間2回受験できますが、どちらか一方だけを受験するか、両方受験するか、を選択することができます。
 例年、4月辺りに願書提出を行い、5月、6月の2回に分けて試験が行われます。各1回の受験につき受験料が税抜き2万円となっています。受験料が高いので、1回目の試験を受験してから2回目を受験するか否かを検討したいところですが、願書提出日が早いので、最初から何回適性試験を受けるのかを決めておく必要があります。そのため、大抵の受験生が税込みで4万3200円の受験料を払うことになります。
 
 なお、この適性試験については、2018年度辺りから任意のものに変更になるという情報がありますから、適性試験の扱いについては各志望校のHP等で確認を取りつつ、適性試験の運営HPにも注意を向けるべきです。

二、各法科大学院(LS)の受験開始
 私が受験した学校のほとんどが、受験料3万5000円でした。東大法科大学院は3万円でした。大学受験のときと同じでかなりの出費となります。

(1)6月ごろ
 下位MARCHクラスの法科大学院では、適性試験の結果が出る前から、早期日程として受験を開始する学校もあります。そのため、学部3年の後期テスト終了時から、志望校の受験日程を確認する必要があります。
 特待生入試等も行われているので、特待生を狙っている人は特に、忘れずに願書を提出しましょう。

(2)8月、9月ごろ
 中央、早稲田、慶應といった法科大学院の受験日は、この辺りになります(これら各校の願書は7月辺りの提出だったと思います。)。この辺りに、他の大学の試験日も存在しますので、沢山の法科大学院を受験する人は、スケジュールや体力面のことも考えておくとよいです。私は、慶應の入試の後、とても疲れて翌日は頭が回りませんでした。試験日直後に別の試験を受験するのは難しいと思います。最低でも1日は休息日が欲しいです。

 慶應LSの受験体験 も書いています。そちらもご覧ください。

(3)10月以降
 国公立の法科大学院の願書提出、受験が行われます。

(4)東京大学ロースクールの試験は、2016年は、11月19日に行われました。

東大LS受験体験記 を書きました。こちらもご覧ください。


第2 受験の内容
一、適性試験
 既習者試験に限っていえば、適性試験を重視しているのは、東京大学ロースクール(以下、東大LSとします。)だけでしょう。したがって、東大LSを目指さない人であれば、適性試験は最低点(下位15パーセント)を超えれば、問題がないといえます。
 適性試験は、時間がシビアなので、過去問(公式HPに記載されています。)を時間を意識して解きましょう。その際に、下位15パーセント+安全マージンを超えていればそれ以上の対策は、必要ありません。全問解けなくても200点以上を出すことができますから、もちろん最重視する点は総得点が何点かというところです。時間に追われてパニックにならないようにするために、時間を意識して問題を解くことを勧めます。苦手な問題は飛ばしてしまうということも戦略のひとつです。

二、法科大学院全般における試験の注意点
(1) どの学校も答案を書くときは、解答時間がぎりぎりの設定ですので、時間配分を意識して問題を解く必要があります(こちらは、時間内に答案を仕上げるという意味で時間を意識すべきです。)。慶應法科大学院、東大LSは、特に時間がシビアです。他の大学についても、上記2校ほどではないにしろ時間は短いですから、いわゆる重要な論点についてはすばやく論じることができるようになっている必要があります。
 ただ、時間が短い分現場思考ができなくとも、基本的なことができていれば合格する可能性は非常に高いです。
(2) お昼の時間が短い学校などでは、昼食を買いに行っている時間がないので、昼食は買っていきましょう。また、持ち物に時計を指示していないにもかかわらず、教室に時計がない学校がありますから、注意が必要です。時計は持っていきましょう。(なお、東大LSでは、お昼の時間が異様に長いので、昼食を買いに行く時間的余裕があり、外のコンビニに行く人もいました。)
(3) 面接がある学校がありますが、基本的にはスーツが主流でした。面接がある学校では、スーツを着ていくのが無難でしょう。(東大LSの未修者試験の受験者は、見る限りスーツでした。東大LSは未修者試験と既習者試験の試験日が同じなため、未修者試験の会場を覗くことができました。)
(4) 六法は、貸与しますという学校は、六法を持っていく必要はありません。大抵は、第一法規株式会社の法科大学院試験六法[2017年度入試対応版]です。2016(平成28)年の東大LS試験は、ポケット六法 平成29年版でした。

※法科大学院の選び方や、受験体験等は別の機会に書きます。

-関連記事-
2017年法科大学院全国統一適性試験の受験対策・2016年の感想
慶應LSの受験体験
東大LSの受験体験記(感想)

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―コメントでご指摘をいただきました。ありがとうございます。
―正しくは「適性試験」であるところ、「適正試験」と表記していました。コメントを受けて、2016年11月20日に修正しました。

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水刀

2017年4月、LSに入学しました。