著作権 - ほのぼのと司法試験に挑戦

著作権判例百選 第5版が発売

基本書
01 /09 2017
 
   著作権判例百選 第5版

  ムック: 246ページ
  出版社: 有斐閣; 第5版 (2016/12/13)
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 発売前から様々な人に注目された著作権判例百選 第5版が2016年12月に発売されました。「TRIPP TRAPP事件」(知財高裁平27年4月14日)を始めとして、重要な判例の解説がなされています。著作権法を勉強している人に必携の判例本です。

 著作権判例百選 第5版が発売されるまでの一件については、著作権判例百選が著作権法違反を主張され出版差止めを受けていたが、逆転勝訴で著作権判例百選が出版される。という記事をご覧ください。

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著作権判例百選が著作権侵害を主張され出版差止めを受けたが、逆転勝訴で著作権判例百選が出版される。

法律トレビア
12 /13 2016

 著作権判例百選 第5版は、著作権侵害を主張され、東京地裁から出版差し止めの仮処分を受けていました。ミイラ取りがミイラになった話として法律に興味がない人にも、それなりに話題になっていたと思います。
 しかし、抗告審たる知財高裁が地裁判決を覆し、出版差止を求めた者は、著作権者ではないとして、出版差止めの地裁決定を取り消しました。そして、これを受けて有斐閣は、2016年12月13日に同判例百選を出版するそうです。
 ちなみに、ミイラ取りがミイラになっただけでなく、そもそも法律的にも重要な事件であり、著作権法違反の場合における出版差止めは、表現の自由との関係でいかなる場合に許されるのかという論点や、編集著作者はいかなる場合に認められるのか(編集著作者該当性の分水嶺はどこなのか)という論点などを含み、著作権法領域で重要な判例としても注目を集めています。

 そもそも判例百選とは?
 判例百選は、有斐閣から出版されている法律系の雑誌であり、その法分野における重要な判例をだいたい100件集めたものです。法学部、法科大学院、司法試験受験生が良く使う教材で、憲法判例百選、刑事訴訟法判例百選などは司法試験受験生にはほぼ必携と一冊となっている有名な雑誌です。
 1件1件の事件について、事案の概要、判旨、解説がなされ、解説は1件1件別々の教授・実務家によって書かれています。

 これまでの一連の裁判は何が争われたのか?
 判例百選はその性質上100人以上の人により書かれていますが、どのような判例を扱い、誰が原稿を書くのかということを決定する必要があり、その役を担った人は、編者として表紙に名前が載ります。著作権判例百選 5版であれば、小泉 直樹、 田村 善之、 駒田 泰土、 上野 達弘 の4名が編者として表紙に名前が表示されています。
 著作権判例百選 第5版においても、どのような判例を扱い、誰が原稿を書くのかについて少人数でメール等で話し合われたそうなのですが、メールで連絡を取り合った教授の一人が、表紙に名前を表示させてもらえませんでした。そこで、この教授が、私は編者であり、「編集著作者」であるから、氏名を表示するかしないかの決定権を有するにも関わらず、氏名を表示せずに出版することは違法であり許されないとして、出版差止めを求めたのです。
 要は、この裁判、「私は編者であるのに、表紙に名前が載らなかったので、訴えてやる」というものです。

 法律的には、著作権法19条1項本文には、「著作者は、その著作物の原作品に、又はその著作物の公衆への提供若しくは提示に際し、その実名若しくは変名を著作者名として表示し、又は著作者名を表示しないこととする権利を有する。」と規定されているので、これを根拠とし、同法112条による出版差止めを請求したのです。

 結論
 これまでに抗告審の決定は出されていますが、仮処分に対する決定であるので、まだまだ争い続ける可能性もあります。というか、まだ決着するまでもう一ラウンドあると思います。

 これまでのところは、知的財産高等裁判所での判断で、差止請求者は、著作権者ではないとして、表紙に名前が表示されないのは当然であるとしています。


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10 /11 2016

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水刀

2017年4月、LSに入学しました。